予算を抑えると古さが心配。 上げると毎月の返済が不安。 住宅購入はどう進める?
家を買いたい。でも、返済で生活が苦しくなるのは怖い。
予算を抑えて中古住宅を探すと、「建物に不具合があったらどうしよう」と不安になる。
かといって、新築や条件のよい家を選べば、毎月の支払いが心配になる。
「安心して返せる金額にしたい」。
「家族が安心して暮らせる家を選びたい」。
その間で迷ったとき、どのように考えたらよいでしょうか。
その迷いを整理するには、考える順番にコツがあります。
例えば、「築浅がいい」と思っていたのに、実際に見た中古住宅の明るさや落ち着きが好きだと気づくことがあります。
反対に、新築を体感して「設備の新しさには予算をかけたい」と気づくこともあります。
家を見る前には分からなかった希望が、体験すると見えてきます。
安心して支払える予算と、家族が心地よく暮らせる家。その両方を大切にするために、次の順番で考えていきます。
家族に合う住まいを見つける4つの手順
- 今の家計や仕事の状況から、購入後も安心して払える毎月の住居費を考える。
- それをもとに、購入にかける費用の目安を、仮に幅を持たせて考える。
- 購入を前提とせず、条件の違う物件をいくつか見て、住まいを体感する。
- 見て、触れて、感じたことを家族で話し、予算と希望条件を整理し直す。
最初の見学は、自分たちの希望を知るため。買いたい家が見つかってから、建物の状態と費用を詳しく確かめます。
① 家計から、安心して払える毎月の住居費を考える
最初に考えるのは、購入後に毎月いくらなら住まいに使えるかです。今の家賃や生活費、貯蓄の状況、仕事や収入の見通しから、おおまかな目安をつかみます。
購入後はローンの返済に加え、固定資産税や保険料、マンションの管理費・修繕積立金、戸建ての将来の修繕に備えるお金も必要です。これらも見込んで、毎月の住居費全体を考えます。
ここでは、ローン審査で借りられる上限ではなく、家族が安心して払えそうな毎月の住居費を考えます。返済額については、住宅ローンはいくらまでなら無理なく返せる?|住宅購入の予算の考え方で詳しく紹介しています。
② 購入にかける予算は、仮の幅で考える
毎月の住居費をもとに、借入額や手元から出すお金を仮に考え、購入にかける予算の目安を出します。物件価格に加え、購入時の諸費用や、必要な改修費も大まかに見込んでおきます。
最初の予算には、幅を持たせることがポイントです。「今の家計なら余裕を持てそうな範囲」と、「気に入る家が見つかったら、将来の家計を試算し直して判断する範囲」を、仮に分けて考えます。
実際に物件をいくつか見ると、それまで意識していなかった希望や、重視したい条件に気づくことがあるからです。この幅は、違う住まいを見て希望を知るための目安。見学する価格帯に入れたからといって、その金額で購入すると決めたわけではありません。
③ 購入を前提とせず、違うタイプの家を体感する
予算の目安が見えたら、新築、築年数の浅い中古住宅、築年数がやや経った中古住宅などを、見られる範囲で比べてみます。地域や広さが近い物件も見られると、価格や住まいの違いを感じやすくなります。
設備の新しさ、年月を経た家の雰囲気、そこにいるときの居心地。画面上の数字では分からなかったことを、自分の目と気持ちで確かめます。この段階で購入する家を決めず、感じたことを持ち帰ってください。
見学で分かるのは、自分たちが何を好きだと感じ、何にお金をかけたいと思うかです。築年数や見た目だけで、建物の不具合の有無までは判断しません。
④ 体験で気づいた希望から、予算と条件を整理し直す
見学したら、夫婦それぞれが「よかったこと」「気になったこと」「意外に大切だと感じたこと」を話してみます。頭の中で考えていた希望と、実際に見て、触れて、感じた希望は、同じとは限りません。
同じ家を見ても、一人は「設備の古さは気にならない」、もう一人は「毎日使う場所だけは新しくしたい」と感じるかもしれません。話してみると、「築年数は広げても、設備にかける費用は考えたい」といった新しい条件が見えてきます。
その発見をもとに、二人で「譲れないこと」「調整できること」「予算をかけたいこと」を整理します。最初に思い浮かべた条件が、体験を経て家族自身の言葉で選んだ条件に変わっていきます。
自分たちの「心が動く物件の条件」が見えてきて、予算を上げて検討したいと感じたら、月々の住居費や手元に残るお金、教育費や将来の収入も含めて家計を試算し直します。
無理があれば条件を見直し、予算内の住まいにも十分満足できそうなら、その方向で探すことができます。必要なら別のタイプも見て、希望と予算を少しずつすり合わせていきます。
ここまでの4つは、家族に合う住まいの方向を見つけるための手順です。見学で気づいた希望をもとに予算と条件を整理し、試しに見た家も含めて購入候補を改めて検討します。購入するかどうかは、候補ごとの建物の状態と費用を確かめてから判断します。
購入候補が見つかったら、建物と総費用を確かめる
体験を経て予算と希望条件が見えてきたら、購入候補を探します。ここからは、候補となる物件を一つずつ具体的に確かめる段階です。
候補に中古住宅がある場合は、修繕履歴や劣化状況、必要な改修の内容と費用を確認します。改めて候補を見学したときの「心地よさ」も大切にしながら、その建物の状態を調べます。必要に応じて建物状況調査なども検討します。
建物状況調査には、確認できる範囲に限りがあります。調査を行っても、すべての不具合がないと保証されるわけではありません。分かったことと、まだ確かめられていないことを分けて考えます。参考:国土交通省「建物状況調査(インスペクション)活用の手引き」
購入を希望する物件については、物件価格に諸費用や必要な改修費を加えた購入時の総費用と、購入後の返済・維持費を家計と照らし合わせます。最初に考えた幅より高い家でも、家計を改めて確かめ、無理なく暮らし続けられると判断できれば、候補として残せます。負担が大きければ、別の物件や購入時期を考え直せます。
「今は買わない」という結論も、前に進んだ結果
最初の家計整理で、今は購入後の生活に無理がありそうだと分かったら、見学を急がずに準備を進める選択もできます。見学した後に、希望する住まいと無理のない支払いが重ならないと分かることもあります。
反対に、実際の家を見たことで、思っていた予算の中にも家族に合う選択肢があると気づくかもしれません。買う場合も、今は買わない場合も、家計と体験、具体的な物件の情報をもとに、自分たちで納得できる判断をしていきましょう。
住宅価格や金利、家賃の動きを踏まえて購入時期から考えたい方は、関連記事:金利上昇、住宅価格も高い。家賃まで値上げ?どうしたらいい?もご覧ください。
予算と住まい、両方の不安を整理したい方へ
アルカンシェルホームでは、松戸市・柏市を中心に、宅地建物取引士・二級建築士の岩崎卓也が住宅購入のご相談を承っています。まず家計から予算の大枠を考え、希望に応じて、購入を前提としない見学についても一緒に考えます。
「予算の幅を整理して、違うタイプの家も試しに見てみたい」。そんな気持ちを、最初はLINEで一言お送りください。まずは家計と希望を一緒に整理するところから始められます。ご自宅からのWEB相談にも対応しています。
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